ラオックス本店正面右横にある小道で、なんとも妙な貼り紙を発見した。
ピンク色の文字で「うどんは九州」というメッセージが鎖状に羅列された貼り紙で、中央には箸とどんぶりを持った角付きの女子高生らしきイラストも描かれている。なんとなく暗号めいた謎な雰囲気のする不思議な貼り紙だ。
中央のイラストは線だけのシンプルなものだが、なかなかクオリティが高い。髪がロングで頭に小さな角が2つついているところは、うる星やつらのラムちゃんを思わせる。目が点になっているところとシンプルな線で描かれているところはどこかキティちゃんのようでもある。
それにしてもこの貼り紙は詳しい説明がないだけに謎めいている。「うどんは九州」と、ただそれだけ主張したいがために作られたのだろうか。うどんと言えば一般的には讃岐であり、九州で麺類といえばラーメンだが…。
しかし調べてみると、これがどうもいい加減な主張というわけでもないらしい。確かに九州だけで博多うどん、五島うどん、皿うどんなど種類が豊富で、なんと、一説にはうどん発祥の地は博多だという話もあるのだとか。ちなみに、博多うどんは麺に腰がなく柔らかく、丸天やごぼ天といったユニークな具が入っているなどの特徴があるそうだ。
これは九州のうどんを知ってもらおうという九州人の高度な仕掛けなのか?一見おちゃらけているようで実は意味深な貼り紙なのかもしれない。
うどんは立ち食いそば屋で非常食程度に食べるくらいの自分も、この貼り紙のおかげで九州のうどんに少し詳しくなってしまった。まんまとこの貼り紙にやられてしまったというわけだ。脱帽。
(f)
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