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JR秋葉原駅周辺に「秋葉原におけるタウンマネジメントへの挑戦」というタイトルの公開シンポジウムを知らせるポスターが出ている。これは2月26日(月)に秋葉原ダイビルの2Fコンベンションホールで行われる公開シンポジウムで、「私達が大好きな秋葉原の魅力や価値をこれからもずっと高めていくために」行われるものらしい。 主催は「秋葉原タウンマネジメント組織設立準備会」なる組織で、共催は千代田区。後援にはJR東日本、秋葉原電気街振興会、首都圏新都市鉄道、万世橋警察署などが入っている。それにしても肝心な主催者自体が何者かがさっぱりわからないところが、なかなかすごい。 このメンバーを見る限り、行政を巻き込んだ都市開発ビジネスをベースに秋葉原をどうしていくのか、という話が背景にあることは明白。「私達が大好きな秋葉原」とこのメンバーの方達に言われてもなぁ、という気もしないではない。 そもそも秋葉原は焼け野原から露天商が集まって電気街へと発展し、そしてPC関連の中心地、さらには萌え文化の中心地と華麗に変身を遂げたきたことに、誰かがタウンマネジメントをしてきたことがあっただろうか。振興会のような集まりはあったにせよ、街全体を大規模にマネジメントすることはしなかったから、いや土地権利が小規模で無数にあってできなかったからこそ、混沌とした中から様々なものがうまれ、そして淘汰され、大きく変わってきたし、それをみんなが「好き」だと言っているのではないのか。つまり、マネジメントしないことが秋葉原の最大の成功要因であり、誰もコントロールできないところが秋葉原の魅力なのだ。 この数年は青果市場跡地を中心に秋葉原は大規模な再開発が行われて新市街と呼ばれるゾーンができ、そこがまさにマネジメントされ作られた“新秋葉原”なわけだが、今のところそこではヨドバシカメラが単独で成功した以外に「大好きな」と周囲から言われる何かが生まれた感じはない。 基調講演に長野県の酒造場を活性化させたことで知られるセーラ・マリ・カミングス氏がやってくるという。この女性はアメリカのブロンド美人で、その美貌を強調したいのか、わざわざ彼女だけは写真付き。しかし、この女性と「私達が大好きな秋葉原」とどんな関係があるのだろうか?秋葉原が寂れた街でその再生ノウハウを必要としている、わけでもあるまい。 失礼ながら、これは客寄せパンダと客観的には見えるわけだが、その人選を考えても、やはり、このシンポジウムが向いている先が秋葉原を好きだと通う人間達に対してなのか、それとも都市開発ビジネスを行う人間達に対してなのかがわかろうというもの。 秋葉原におけるタウンマネジメントへの挑戦 (f) PR
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