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あの悪名高き“エウリアン”のいた末広町の店舗跡地に新たなテナントが入り、オープン記念として店先でチラシを配っていた。 なんと、その店は資産運用の商品を紹介するところで、チラシを配っていたのは女性2人組…(正確には1名はマイクで解説)。ひえ~、またエウリアンの再来かよ!とのけぞってしまった…。 新しい店舗は全体をオレンジ色で統一した華やかな雰囲気。看板には「投信スーパーセンター」と書いてある。つまり、これは資産運用のための投資信託を売る店舗。秋葉原には全く似つかわしくない分野の店舗、女性2人組によるチラシ配りという点で、まさにエウリアンとかぶる…。しかも、よりによって場所も場所だ。一見して嫌な予感が…。 しかし、近くにいた男性スタッフに話を聞いてみると、意外にも極めてまっとうな店舗であることが判明。日興コーディアルグループのコーディアル・コミュニケーションズが運営を始めた店舗で、23日からスタートした投資信託の商品を販売する同名ネットショップのリアル店舗版なのだそうだ。リアル店舗は今のところこの秋葉原店だけ。 ネットショップは、一般的なショッピングサイトの感覚で約50の投資信託商品から自由に選んで買うことが出来るシステムで、買い物カゴを使って商品が買えるなど、まさに「スーパー」のノリで買える親切設計になっている。スーパー店員の女性が案内役として画面に登場したり、今までの金融商品サービスとは一線を画している。資産運用というと難しい…というイメージを払拭しようというコンセプトが基にあるようだ。 いわゆる団塊世代の大量退職による資産運用熱の高まりや、銀行金利が限りなく0%に近い現状もあって、株式投資信託を中心にここ数年は急速に運用残高が増えており、その流れから始まったサービスらしい。 それにしても、投資信託ネットショップの唯一のリアル店舗がなぜ秋葉原なのか?男性に聞いたところ、「バーチャルの殿堂と言えば秋葉原なので、バーチャルショップのリアル店舗第一弾は秋葉原にしました」との説明。しかし、後先考えず趣味にほとんどの金を突っ込んでしまう秋葉原のオタク達と資産運用はまったくかけ離れている気もするが…。アイドルやアニメの投資信託も世の中にはあるのだが、今のところまだここでは扱っていないようだ。 この場所は、つい最近まで秋葉原に通う人達には有名なエウリアン・スポットだった。女性2人組でチラシを配って男に声をかけ、店内に誘い込んで巧妙な話術で高額な絵画商品を売りつける、絵売り商売の有名スポット。その界隈ではエイリアンをもじって“エウリアン”と呼ばれ、忌み嫌われていた。末広町のエウリアン・スポットが7月に閉鎖された際にはネット上では拍手喝采状態だった。 ま、とにかく。秋葉原の人間には縁遠い変動資産商品の販売と女性2人組のチラシ配りという点ではエウリアンとそっくりだが、中身は大手証券会社グループのまっとうな店舗でホッ…。 エウリアンのことや秋葉原に来る人の特性を理解した上でやってきたのかどうかは大いに疑問だが(笑)、まっとうな商売の店舗という意味では頑張って欲しいところ。アイドルやアニメの投資信託を扱えば、秋葉原での状況は一気に変わるかも知れない。 投信スーパーセンター (f)
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