JR秋葉原駅の昭和通り側にある中華料理店「東亜飯店」に、ちょっと不器用で心優しいお知らせが出ている。答えを先に言ってしまえば、迷い猫の主人を捜すための張り紙なのだが、これがなんともいえない内容になっている。
同店の食品サンプルケースのガラスに貼られたそれには、マジックで「かわいい 小猫2匹(オス)の飼い主探してます! 090-4700-△△△△」とだけ書かれている。実にシンプルな内容だ。いや、シンプルすぎると言ったほうがいいかもしれない。何しろ、猫の特徴がなんにも書いていない(笑)。
なんて親切なんだろう!思う人もいるだろうが、いくらなんでもこれでは情報不足。写真とはいわないまでも、せめて毛の色とか体のサイズとか首輪があるとかないとか、もうちょっと猫の特徴を書くべきなんじゃないかと…。しかも携帯電話番号も24時間外にさらしっぱなしの状態で、大丈夫なのかなぁと要らぬ心配もしたくなる。
ま、そもそも主人の側が迷子の猫を探すために「猫を探しています」と書いた貼り紙を出すことはあっても、迷った猫を預かって主人を捜そうと貼り紙を出すというのも、今の世の中珍しいかもしれない。
不器用だけど、一生懸命探してあげるよって感じが出ていて、ほほえましいのは確か。もし、近くを通ることがあったら、店先の看板に出ている心優しき店主のご尊顔を拝みつつ、手を合わせて猫の主人が見つかるよう祈ってあげよう。みんなでやれば、いつしか猫探し地蔵と化して有名になるかも知れない(笑)。
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