とかく特殊な街だと言われる秋葉原。だが、普通の街にもありそうな怪しげなものも実はいっぱいある。例えば、電柱や標識に張られる、怪しげな金貸し広告や不動産広告とか…。
秋葉原中の電柱や標識を埋め尽くすんじゃないかというほどの勢いで今増殖中なのが、月々7万円で買えるというデザイナーズマンションの2色刷チラシ。そもそも電柱や標識でマンションの販売を広告するということ自体が常識的ではないわけだが、書いてある内容もなかなか怪しい。
ざっと書いてある内容を書き写すと、「緊急!限定2戸ローンキャンセル発生!」「なっ何と!お支払いが!?月々7万円~」「新築デザイナーズマンション広~い1LDK~」「駅近リバーサイドで夜景がバツグン!」「いろいろ使える200万ptプレゼント」「詳しくはお電話で0120 425 xxx 担当 梅」「この看板は販売終了後ただちに撤去します」などなど…。フリーダイヤルの番号はあるものの、会社などの表示はない。
そもそもマンション売るのに電柱にチラシなんか張り付けるかよ!というツッコミは当然として、物件の住所はどこ?会社はどこなんだ?販売なのか賃貸なのか?200万ptってなんなんだ?とか、もうツッコミどころ満載である。
張られているA4サイズのチラシには、たこ足よろしく、小さな同内容のチラシがホチキスで留められているが、ほとんど持って行かれずにそのままになっているあたりが、このチラシの信用度を物語っている。
そもそも秋葉原にいる人間は、趣味に金を注ぎこみ、衣食住には金をかけない人ばかり。“騙そうとする人達”にこそ、マーケティングという作業が必要なのかも知れない。
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