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18日(水)の夕方、JR秋葉原駅電気街口のローターリーにちょっと不思議な行動をとるトラックが長いこと止まっていた。はっきりと聞き取れない短い音声を繰り返しスピーカーで流し、トラックの荷台に載せられたスタンドには、新聞の切り抜きとケガをした人の足の写真を拡大したものが貼られていた。 「私たちは○○です。○○で○○になりました。○○してください。」 音声はそんな短い内容なのだが、こっちの耳が悪いのか、肝心な部分が不明瞭でまったく聞こえない。あるいは、吹き込んだ人がどこか遠慮がちにしゃべっているのか、なにかしら病などが原因で滑舌が悪いのか。逆に「なんて言っているんだろう?」と関心がどんどん傾いてしまう面もあって、人をひきつける点では効果はあったのだが。 荷台を見ると、「作業員6人大やけど」「作業追えた6人 化学熱傷と診断」という見出しの新聞切り抜きを拡大コピーしたものと、やけどした足の写真が6枚貼られていた。やけどといっても、煙草を押しつけられた様な部分的にいくつかの赤い傷がある感じのものだ。記事にあるのは、埼玉県深谷市上野台にあるアルミ工場で足場の撤去作業を行っていた作業員6人が水蒸気か化学物質に触れてやけどした、という内容。目が充血し、顔や手足が赤く日焼けしたような症状もあったという。現場の建物内では、アルミの不要製品を溶かして純粋なアルミにする作業が行われていたそうだ。 荷台のスタンドには、さらに手書きで「今現在私たちは病院に通院しています 今だに何の化学薬品かわかりません 6価クロムを知っている方情報をよろしくお願いします」(原文ママ)と書いた紙も貼ってあった。 どうも事故の被害者が何か関連情報を教えて欲しいと訴えているらしいのだが…。しかし、不安に駆られてのことなのだろうが、連絡先も書いていないし、自分は誰なのか、音声もそうだが最終的に何をしたいのかがはっきりわからない。そもそも状況を客観的に見れば、警察と医者に任せるしかないと思うのだが…。 「自分は誰で」「どんなことがあって」「何をしたいのか」「どこに連絡するのか」があまりに不明瞭で、公衆の場所でなにかを訴えるには稚拙すぎて、これでは周りは警戒してしまう。場所的にも不利で、とても多くの人に正確な情報が伝わるとは思えない。もう少しきちんとまとめたビラなどを用意して多くの人に詳細を理解してもらう努力が必要だろう。 全て善意の行動と解釈として推測するに、被害者としてはその条件でどうしてそんな事故が起こり、どうしたらちゃんと治療できるのかを知りたいのだろう。アルミ工場で起こった事故としてどんなことが考えられるのか、誰かわかる人がいれば教えてあげるといいと思うのだが、これまた連絡先をアピールしていないので、なんとも連絡のしようがない。伝えたい人がいればどうにしかトラックを見つけて直接話して下さい、としかいいようがない。 なお、新聞記事の内容については、アルミに関する情報を載せている「アルミBlog!」に出ているので、興味のある人はチェックされたし。 高温場所注意(アルミBlog!) (f)
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