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アキハバラデパートが2006年12月31日に予定通り閉店となった。来年にも改築構想が発表されることになっている。 閉店の一部始終を見てきたが、16時閉店から全ての客を店外へ出すのに手間取って30分もかかったこと、関係者がまったく統一感なくばらばらに頭を下げて謝意を表していたところなど、最期までこのデパート特有の緩さがあったように思う(笑)。 閉店で特に大きなハプニングはなかったものの、南側の出入り口では“にわかカメラ小僧”と化した群衆が出入り口を塞ぎ、関係者がしきりに「通路を空けてください!」と注意する場面があったり、ガラス扉が閉まった後に関係者が頭を深々と下げるとカメラ小僧達が一斉に野次馬的な笑い声をあげながら扉に突進して写真を撮っていたところは、いかにも秋葉原的な現象だったような気もする。 創業55年と言えば歴史は長いが、客観的に見れば今となっては旧態依然とした緩い下町デパートでしかなく、この再開発の勢いの中で消えていくのは当然だろう。個人的に1Fの飲食店街はよく利用したし、3Fのスーツ売り場でスーツやコートも買った。あの緩さに独特の風情があって愛着もあったが、いかにも最高立地の商業施設としては覇気がなく、周りの再開発が進んでもそこだけは時間がとまったままだった。 ネットを見ていると惜しむ声も多いが、個人的な感想を言えば、偽善的な匂いがするなぁとも思う。なんでも古いものがなくなるといえば、とりあえずお涙頂戴的に「そのまま残して」「もったいない」「昔はよかった」などと脊髄反射でとりあえず言ってしまう“日本的な人たち”。そんな中で本当にアキハバラデパートを愛し、足繁く通って売り上げに貢献していたという人はどれほどいるのだろう?各フロアにどんなテナントがいたかさえ言えない人が多いのではないか。事実、再開発が進んで秋葉原に来る人は急激に増えたにもかかわらず、アキハバラデパートにはちっとも客は増えなかった。みんなしっかりスルーしていたのだ。 あの出入り口にひしめいていた“にわかカメラ小僧”達も、大多数はただの野次馬だったような気もするのだが、扉が閉まると自然発生的に拍手が起こったところに、かけらでも本当の愛があったと思いたい。 閉店にわざわざ足を運び、ここで報告しているお前は一体どうなんだ?と聞かれれば、ええ私は単なる野次馬でございましてよ(笑)。 □関連記事 (f) PR
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え~、私一人が気を吐いてもしょうがないのですが、秋葉原デパートは(東京近辺に住んでいた頃は)良く利用していました。1階のインドールでは(その前の頃から)良く食事していましたし、2階の酒屋はお手ごろ価格のワインやウイスキーの出物をいろいろと売っていたのでやはり結構買っていました(結構マニアックな品揃えだった)。100円ショップに至っては必ず何か買っていましたし。と言うことで切実に困っています。
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高校の3年間を神田で過ごした私にとって、アキハバラパートは青春の1ページでしたよ。
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